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日常やらお題消化やらわめいたり悶えたり、そんな感じの場所のなれの果て。 つぶやくには長い言葉や、SSやら映画の感想やら、Twitterより濃いめの冬野さんの根城予定。
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気がつけば誕生日、社会人になってから時が経つのは早いよ、なんていわれてましたがほんとに早いなあと思います。もう年の瀬ですもんで。

仕事に慣れてはきましたがもっと要領よくなっていきたいですね。
2011年はそんな感じで行きたいです。




続きを押すと突発的な散文をおいてみました。

なおしたいところもありますが、今日の記念ということでおいてみます。


+ + + + + + + + + +







深々と雪が降っていた

外の音は雪に吸われて、
まるで今いる部屋しか世界は無いような、
そんなおかしなことを考えてしまう。
聞こえるのはウルの寝息と、わずかな衣擦れの音。
明け方の少し前だろうか夜の終わりともいい難い
時間に目が覚めてしまった。
暖炉では燃えつきかけた薪がごと、と少し動いた。




出会って初めての冬
待っていたのはは業火の中での別れだった
こうして二人で過ごした夜の終わりに、ふと思い出してしまう。

あのときの不安も悲しみも、消して忘れることは無い。


「  」



私は優しく包み込む腕に手を添え、
ちょっとした悪戯心からぽつりと、
聞こえるか聞こえないかの大きさで囁いた。

聞こえないよね、貴方は眠っているのだもの。







「だいじょうぶだよ」


背後からの返事に戸惑う。抱きしめる腕に力が入るのが分かる。
聞かれてしまったことが恥ずかしくて、耳まで熱くなる。


「いなくなるもんか、絶対に」


不安も苦しさも消えることは無くても、こうしているだけで甘苦い痛みとして私を包む。


「うん」





この人とともにいたどの瞬間も、失いたくない。
何度考えたか分からない気持ちを心に浮かべながら
振り向いて抱きしめた。
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プロフィール
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冬野れんげ
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女性
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事務して絵を描く人
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妄想・読書・映画鑑賞
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ウルアリ/蔵アナ/日向夫妻
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映画はホラーとアクションとコメディが好き

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